起動時に RISCom のメッセージが表示される

Red Hat Enterprise Linux ES 2.1 + PowerChute Business Edition 7.0 を使用している環境で、OS 起動時に以下のようなメッセージがコンソールに大量に表示されることがある。

rc0: RISCom/8 Board at 0x220 not found.
rc1: RISCom/8 Board at 0x240 not found.
rc2: RISCom/8 Board at 0x250 not found.
rc3: RISCom/8 Board at 0x260 not found.

PCBE のエージェントサービスを停止した状態だと上記メッセージが表示されないことから、PCBE が影響を与えることまではわかっていたのだが、APC のサイトで以下の FAQ を発見。

PowerChute Business Edition v6.xおよびv7.0エージェント起動時に表示されるメッセージについて

原因としては、PCBE エージェントの API がドライバをロードしようとするときに問題が発生するようだ。

PCBEエージェントが起動する際、エージェントの使用するAPIが/lib/modules/カーネル名(例4.2.3....)/kernel/drivers/char下のすべてのドライバをロードします。

バイスが存在しないにもかかわらず、そのデバイスに対してのドライバをロードしようとした場合(存在しないデバイスに対し、スペシャルファイル名を割り当てようとした場合)などに、このエラーメッセージが表示されます。

ドライバロード時に問題が発生するのであれば、対処としては該当するドライバをロードさせなければよい。今回のメッセージに該当するドライバは riscom8.o になる。現在起動中のカーネルは 2.4.9-e.65smp になるので、/lib/modules/2.4.9-e.65smp/kernel/drivers/char/ ディレクトリから riscom8.o を移動。その上で PCBE エージェントの再起動および OS の再起動を実施して、メッセージが出なくなったことを確認。