Windows XP 簡体字中文版のシステムファイルをウイルスと誤検知

Symantecウイルス対策ソフトが使用する定義ファイルに問題があり、Windows XP with SP2 の netapi32.dll と lsasrv.dll を誤検知して削除してしまう問題が発生していたようだ。netapi32.dll と lsasrv.dll は Windows が使用する正常なシステムファイルなので、これを削除されるとマシンが起動できなくなるらしい。

Symantec簡体字中文版サイトに情報があるのだが、私は中国語が理解できないので何が書いてあるかさっぱりわからない。MS06-070 のパッチを適用した Windows XP with SP2 で netapi32.dll と lsasrv.dll を Backdoor.Haxdoor と判定してしまう、ということなのか。

http://www.symantec.com/zh/cn/enterprise/theme.jsp?themeid=important_information

日本語のニュースサイトにはいくつか情報が上がっているので、中国語に明るくない方はそちらを参照したほうがいいだろう。

ITmedia エンタープライズ : 中国語版 Windows のシステムファイルをウイルスと誤認識、Symantec
CNET Japan - コラム : シマンテック製品により、Windows XP 中文版搭載 PC が起動不能に--被害は数百万台か

最初にこの問題を知ったのは、上海で勤務する知り合いから泣きそうな声で電話がかかってきたからだった。日本語版には影響がなかったのでこちらは一安心だったのだが、知り合いの苦労はいかほどだったかと思うと。

2007/06/07 追記

SANS のサイトでも同様の記載があったので追記。

SANS Internet Storm Center - Diary : Symantec AV problem on XP SP2 Simplified Chinese